魔法の世界を筋力でゴリ押しする変態〜スライムの弟子をそえて〜

@shirokumass

第1話 死と再生

俺はただのしがない工場勤務だった

高校卒業後、地元の中小企業に就職

慣れない旋盤やフライス盤に慣れて最近はおやっさんにも褒められるようになった

そんな俺の趣味は筋トレ

元々運動部だったこともあり、就職後も筋トレを続けていた

少しづつ筋肉がついていくのが嬉しかった

昨日より息切れしずらく、回復が早くなるのが嬉しかった

全部が全部思い通り、という訳じゃないが、それなりに充実していた

ある朝

「ねっむ...ん?」

横断歩道で子供が遊んでる

今時珍しいなと思いながら通り過ぎようとした

そこにトラックが突っ込もうとするのを見るまでは

考える暇もなかった

「危ない!」

間一髪子供を突き飛ばした

次の瞬間、体が軋む音がする、骨の折れる感覚がある

トラックにぶつかったらしい

(い、痛え...)

「ちく...しょう...せめて彼女の1人は欲しかったぜ...」

意識が遠のく、痛みは痺れに変わる、体が冷えてるのに妙に暖かい




「んん...ん?」

こはどこだ?

「あ、目覚めた」

女の人...?なんか背中に輪っかあるな

「あの、ここは?あんたは?」

「質問は1つづつ。ここは貴方たちでも分かるように言えばあの世とこの世の境目ってところね」

「つまり俺は死んだのね」

「物分りが良くてありがたいわ、というか冷静ね」

「んまあトラックとぶつかったし」

「あら、そこまで覚えているのね」

「まあそれはいいや、んであんたは?」

「私は...神?仏?」

「なんで曖昧なんだよ」

「んー、日本に合わせるなら権化かな?」

「じゃあなんだ?お前さんが俺を救ってくれるのか?浄土?天国?地獄?煉獄?」

「どれでもないわね、転生よ」

「転生?」

「ええと...別の神様が作った貴方の世界とはまた別の世界がいくつかあるんだけど、その中の1つが結構厳しくて...」

「んで俺を殺して派遣すると?」

「そうね」

「そんなくだらねえ理由で神様が命奪ってんじゃねえよ、いや仏様か?」

「あら、神というものは元来自由で気分ひとつで命を奪う存在の筈だけど?」

「はあ...んでその異世界で俺は何をすればいいんですか?」

「あら、受け入れてくれるのね」

「トラックに轢かれてこんな所に呼び出されて、選ぶ権利なんて元からないだろ?」

「正直な子は好きよ?貴方には魔物を討伐して周ってもらうわ」

「魔物?」

「よくゲームとかで出てくるやつよ」

「神様もゲームするんだ」

「貴方が送り込む世界は魔法が普及しててね、魔族連中と10年単位で戦争してるのよ。そこであなたを送り込んで解決させるってわけ」

「ただの工場勤務にできるとでも?」

「ええ、だから貴方に特典を授ける」

「特典?」

「そう、魔力は最低限でいいから、貴方の場合は兎に角物理で殴れるように色んな肉体強化を施すわ」

「魔法普及してるなら魔力とか付与した方がいいんじゃないの?」

「アイツら魔法に耐えれるように防具着たり武器揃えたりしてきてるから魔法だと消耗戦になるのよ」

「ほーん」

「まあ頑張って討伐してね。10体倒すごとに色んなプレゼントがあるから」

「へーへー、んじゃま頑張りますかね」

...

んん?ん?おお...視界狭いな?

なんか体動かしずらいし

ん?なんか人デカくね?

もしかして赤子からスタートですか?

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