短歌 真夜中

軽井める

真夜中 五首

手探りでボタンを外すところまで似ている昨日忘れた人と

真夜中に昨日使った傘を干すための深呼吸の仕方なら

国のこと考えている腐乱した小指のことも考えている

不確かな耳を塞いで裏返す虚空の前の真夜中の庭

眼前に広がることは決してない明るい闇に浸す右目を

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短歌 真夜中 軽井める @karumeru

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