企画へのご参加、ありがとうございます。
これは、かなり不思議な読み味の作品でした。
学内広報、ロケット、航空宇宙同好会。
並んでいる要素だけ見ると理系青春ものなのに、読み進めるほど、ただの部活動ものや青春ものではない感触が出てきます。
熱く盛り上げるというより、目の前で起きていることをどう受け止めればいいのか、語り手自身が迷いながら記録している感じが面白かったです。
分からないものを、無理に分かったふうにまとめない。
そのまま見つめて、言葉にしようとする。
その距離感が、この作品の魅力だと思いました。
派手に煽る作品ではないのに、読み終えたあとに妙な余韻が残ります。
こういう変な引っかかりのある作品、好きです。