補給もままならぬ前線キャンプ。
怒号と整備音が響く中、少年バーニーは今日も汗まみれになりながら、夢に手を伸ばしている。
夢――それは、人型機動兵器〈バトリーク〉の操縦席。
そして憧れの〈フリッパー小隊〉の一員として、空と地を駆け抜ける未来。
だが、戦場はただの舞台ではない。
不満を隠せないネイト、冷徹なロンダ、優しすぎる隊長。
誰もが守るべきものと、割り切れない想いを抱えながら、それぞれの「戦い」を続けている。
少年の瞳にはまだ、戦場のすべてが見えてはいない。
けれど確かに、心は操縦桿に、戦場の風に向かって伸びている。
これは、小さな希望と、大人たちの苦い記憶が交錯する、戦場の物語。