銃弾の飛び交う様がナゼここまで美しいのか。恐怖が、昂揚が、緊張が、スルッと読者の心に入り込む描写。銃をこよなく愛する作者だから描けるディテールはリアリティと迫力の両立に見事に成立しているのです。そしてそれを取り巻く世界観。終末感、閉塞感の漂う近未来の中国。ありえたかも、ありえるかもと思えるそんな未来。主人公の女の子も魅力的だよ!ネジが何本か飛んでいるケド可愛いよ!確かな読み応えは読後の満足感を保証するのです。
非現実の中の現実。現実の中の非現実。それは薄壁を隔てた、向こう側の世界……なのかもしれない。
激変した地球環境、建前と本音が乖離し続ける国家、歪な労働、それでも生にしがみつく亡者達。作者の徹底したリアリズムと精緻な描写が見所です。