家族旅行の最中に突然遺跡で目覚め、目の前で自分と同じ姿の“桜間トオル”の最期を看取る──その衝撃から物語は一気に走り出す。託された家族の願いと、「13人目」という不穏な声。高校生でしかない主人公が、英雄たちの戦争へ巻き込まれていく展開は、設定の大胆さと感情の切実さが同時に迫ってくる。クローンというモチーフが、単なるSFではなく“自分とは何か”という問いへつながっていく構造も魅力。異世界で始まる戦いと、もう一人の自分が残した重い使命が読者を引き込む一作。
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