まさかの令嬢ゴシップ記者。現実でいうなら週刊誌記者である。
しかも書く相手が自分の婚約者ときた。メリッサの記事が、これがやたら詳細なのだ。そんなとこまで見てたの、という細かさで婚約者のやらかしを拾っていく。まずそこで笑う。怒りをぶつけるのではなく、皮肉たっぷりに読ませる形に仕上げてくるのだから、ますます笑う。
失恋ものなのに、暗くない。むしろ次は何を書くんだ、と気になって手が止まらない。
そこへ氷の貴公子まで食いついてくるのだから、そりゃおいしい。
ゴシップの楽しさとロマンスの華やかさが、いい具合に混ざっていた。