きらきら みつけた

@Azuki_Yuki

きらきら みつけた

 たー君は、「きらきら」を見つけるのがとくい!


 今日もたくさんの「きらきら」を見つけています。


 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢


 右も左も、満開の桜がどこまでも続いている道を、


 たー君はランドセルを背負って歩きます。


 右、左、もう一度、右。


 お母さんと何度か歩いた道も、一人で歩くと特別に感じます。


 たー君は、今日から小学生。


 何も変わらないけど、全部が違って見える道を、


 たー君は、早歩きをしたり、立ち止まったりしながら歩きます。


 「あっ!」


 たー君は、お店のガラスに映る自分を見て、声を上げました。


 「ぼくのランドセル、きらきら!」


 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 

 毎日、とっても暑い日が続いています。

 

 たー君は、プールの授業に出ていました。


 先生に両手を持ってもらって、


 一生懸命、足をバタバタと動かして、


 ちょっとずつ、ちょっとずつ、


 前に進みます。


 そして、遂に、


 ゴールの壁にタッチすることができました。


 「あっ!」


 たー君は、隣で手を叩いてくれている先生を指さしました。


 「せんせいのゴーグル、きらきら!」


 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢


 お芋がおいしい季節になりました。


 たー君は、同じクラスのお友達と、


 裏山に、落ち葉拾いに来ています。


 キレイな形の落ち葉を一生懸命さがしています。


 そうしていると、チョロチョロと聞こえてきました。


 先生と一緒に音がする場所に行ってみると、


 そこには小さな川がありました。


 「あっ!」


 たー君は、川の中を指さして言いました。


 「おさかなさん、きらきら!」


 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢

 

 たー君は、風邪をひいてしまいました。


 寒い寒い日が続いています。


 太陽も、今日は灰色の雲に隠れていました。

 

 「きらきら。なにもない……」


 ケホケホと咳をしながら、たー君は、もう一度、眠りました。


 夜になりました。


 たー君は、まぶしくて目を覚ましました。


 ゆっくりと、窓の外を眺めます。


 雪が、降っていました。


 真っ白な雪が、


 ずっとずっと遠くまで、


 たー君の街を染め上げていました。


 「あっ!」


 たー君は、小さく声を上げました。


 「ぜんぶ、ぜんぶ、きらきら!」


 ♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢


 たー君は、毎日、毎日、


 たくさんの「きらきら」を見つけています。


 その「きらきら」の瞳を通して、


 たー君の世界は、今日も、明日も、ずっとずっと、


 たくさんの「きらきら」で溢れています――。

 

 

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