HPを開設するにあたり、まずやることは「サーバを借りてくる」ことである。

結婚は、いうならば日々発生する感情という名のログを共有し、処理するための「共同サーバー」を借りてくることだ。

結婚共同サーバーを手に入れるまでに必要な準備は、

物理的な契約

初期設定

の二つに分けられます。

物理的な構築について

①事務手続き・書類

正式なサーバー契約には、以下のツールが必要です。

1. 契約書類

まずは契約書類を手に入れることから始まります。全国の市区町村役場から婚姻届をダウンロードしましょう。記入ミスに備え、2〜3枚用意するのが定石です。

2. ID確認と添付書類

マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなどの原本が必要です。

戸籍謄本は原則不要、持って行っても構いませんが、向こうがこっちの出した書類を無視して自治体間のデータ連携で確認する様を見せつけられるので覚悟しておくこと。

　

3. 共同署名人の確保

サーバー開設には、信頼できる2名の第三者の署名が必須です。これは18歳以上であれば誰でも可能。1番ポピュラーな代行業者に頼むなら6,000円ほどになります。もしくは結婚契約書を作るなどのテイで弁護士とか行政書士に接触しておいて、お願いするのがいいでしょう。

スムーズに進めるコツとしては、「離婚届の証人代筆」を受けているところを探すこと。婚姻届だけだとなぜか、アイツらに難色を示されることがありますが、もっと難色を示される代筆を承る仕事人とは婚姻届にも無感情で取り組んでくれるものですよ！急ぎの離婚届想定の場合はクラウドソーシングサイト等で個人に下請けしてくれるケースも増えていますので、スピード感もOK！もちろん今後、自分たちや1人で暮らしたいご両親、はたまた自分より先に結婚した憎たらしいご友人が離婚するときも応用可能です！

印鑑: 現署名のみで可！これ以上言わせないで、以上！

② インフラの準備：生活基盤

1　サーバーを設置する部屋探し。

どちらかの実家に結婚サーバーを設置できれば良いのですが、結婚相手に義両親とのサーバー共同運営に首を縦に振らせるより、そのふざけた首をくだらない婚約もろともへし折った方が早いと言われています。そのため、クビと婚約をへし折られたくないという自己保身の意味でも部屋探しから入居までには1〜3ヶ月程度かかっても新しい部屋を探した方がいいでしょう。

２　接続デバイスのオーダー

結婚サーバーの接続デバイス、通称「結婚指輪」の2〜3.5ヶ月ほど、給料何ヶ月分に加えて納期も同じくらいにかかるため、早めの準備が必要です。

※省略可

３　氏名変更のロードマップ

サーバー設置後はサーバーと連動している免許証、銀行、クレジットカードなどのデータ変更が相次ぎます。効率よく回るスケジュールを立てておくとスムーズです。

③ 初期設定OSの最適化と価値観の共有

運用開始後に「仕様が違う！」とならないよう、以下の「共通プロトコル」を確立しておくことが、長期運用の成否を分けます。

１　資産管理プロトコル

共通口座の作成や貯蓄目標、各自の自由になるお金の範囲を決めておきます。

２　家事・役割分担プロトコル

「気づいた方がやる」ではなく、互いの得意・不得意に基づいた役割の暫定合意をしておきます。

３　ライフプランの同期（バグ多し）

子供の有無、キャリアの展望、親族との距離感など、将来のアップデート予定を確認します。

子供を持たない選択もあるんだよ！

という場合も、まずその子供を持たない選択をするためにはまず子どもについて話し合う必要があってなおかつお互いの意見が一致しなければ、アップデートはできません！

あらゆる選択がこうなります！サーバーの運営の本領発揮っす！

そして子育てキャンセル界隈に激しく注意！！

出産後の子育ての協力をしてもらえる見通しを立ててその選択を選んだのに、向こうの考える子育てが「休日に子供と遊ぶこと」であり、「おむつ替えや寝かしつけ」ではなかったりするという解像度の粗さが原因で、こちらが立てた見通しを実際に産んでから塞がれること。

あと、「俺の子供が定型発達だったら完璧に子育てするけど障害児だったら子育てキャンセル界隈」なんていう人も普通にいる

さっきまで好きな人だったものをあたり一面に転がしてサーバー運営も夫婦関係もDIE SET DOWNしたいと思うのはこの時！

だから絶対に確認しろよ！いいな？

そもそも普通の子供だってできれば子育てキャンセルしたいくらい乳児の子育ては荒業！

夜泣きの時期は我が子供でも、呪われた悪魔の子！我が子に睡眠時間を奪われて何も考えられなれば、そのくらいは普通に思ってしまう！

４　緊急時のエスカレーション（バグ発生中）

喧嘩した時の仲直りルールや、体調不良時のサポート体制を話し合っておくと、不具合発生時に迅速なリカバリが可能です。

特に子供の入院の想定はきちんとしておいて、子供が入院するのって割とカジュアルに起こる上に、サーバーが加熱するほどの過負荷状態

おまけに、実際の入院ってのは救急車に付き添って処置室の窓覗いて、心配して、はいカット！で、翌日の入院準備の済んだ病棟にワープなんかしないんです！子供が入院する不安を和らげるために保証人になったり、気を紛らわせるためではないのに書類を大量に読んで了承のサインを書いたり、伏兵として洗濯物を家族がしなきゃいけない

しかも小児科の付き添い入院は、病院側の命令に近い！

パジャマレンタルが使えないと母子2人分の服をだと約8日間の入院で3回は自宅orコインランドリーを山のような洗濯物を持って往復しなければならない、ここで病室ー自宅orコインランドリーの行き来まで付き添う片方の仕事になると、サーバーが軋み始める。

暫定措置でもいいので、付き添わない方が洗濯物担当、とかじゃない方芸人方式で決めておいて！

蛇足ながら、自分の仕事じゃないと判定してると最後まで救急車を呼ぶことをこちらの意思に委ねた結果、自分でアンビュランス、搬送先で肺が驚きの白さ！1週間ICU！お見舞いの一言めが「大したことにならんでよかった」バカのロイヤルストレートフラッシュが決まりました

どこに目ぇつけたんだよこれが大したことになってんじゃねえかよ、クソ！宿六が！という事例があったことをここに書き記す。

④. 日取りの決定

詳しいことはともかく、2月11日（火・祝）、8月30日（土）、10月16日（木）などが、AI検索なしで調べても縁起の良い日が重なる「最強入籍日」として注目されています。

この日に契約すれば何とかなりそうな気もします

ここまで大変な経緯もありましたが、サーバーを手に入れることはゴールではなく、「二人のデータを共有し続けるための環境構築」の始まりです。初期設定を丁寧に行うことで、その後の運用負荷を大きく減らすことができます。