この作品は、棍棒ひとつで迷宮を進む主人公タクミの、圧倒的な強さと静かな優しさが印象に残る作品だと思います。
特に序盤で、迷宮の中で命を落とした若い冒険者の遺体を見つけ、危険を承知で仲間のもとへ運び帰る場面が印象的でした。
魔物を一撃で叩き潰す強さだけでなく、死者を置き去りにしない行動によって、タクミという人物の根の部分が自然と伝わってきます。
単なる最強主人公ものではなく、異世界で十年を過ごした男の孤独や、人とのつながりも少しずつ見えてくる物語です。
まだ序盤までの紹介ですが、この先、迷宮の謎とタクミ自身の行き先がどう描かれていくのか気になる作品です。