老境にさしかかった画家を特集したテレビ番組をきっかけに、その裏にあった彼の半生が紐解かれていきます。
成功と失敗、そこで得たものと失ったもの、驕りと哀愁、現在と過去を行き来する中で、人生で取り残した何かが浮き上がってきます。
後悔のない人生なんて不可能なものだと知りながらも、消えることがなくずっと残り続ける記憶は、心の底でカチンと噛み当たる小さな石のような痛みがあります。
天国も地獄も通り抜けた先のそこはかとない寂しさとともに、訪問者とのユーモラスなやり取りにほんわかとした温もりと優しさを感じました。