第3話

ここで

自己紹介をしておく。


僕の名前は高坂久登。


現在30歳で

東大法学部卒の

フリーの通訳案内士だ。


家族は妻と

2人の娘がいる。


僕は今夜

親友の二人と

居酒屋で会うことになった。


その親友というのは

小沢基樹君と野村徹君だ。


2人も僕と同様に

中2の時に凄惨な

イジメを受けていた。


2人とは

中1の時からの

親友であったが


僕が起こした

事件の後では

さらに親しい

生涯の友人となった。


小沢君と野村君は

僕を命の恩人とか

思ってくれているようだ。


命の恩人とは

大袈裟なようであるが

2人とも数ヶ月に及ぶ

凄惨なイジメを受けて


半ば引きこもりの

状態になってしまい

本気で自殺を考えていた。


彼ら2人も

僕と同じ相手に

イジメられていたんだ。


その状態を

僕の事件によって

今も救ってもらえたと

2人は思っているようだ。

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