「脳が破壊されてしまったヒロイン」という、とても強烈なスタートにすぐに心を奪われました。
主人公の立夏は、幼馴染である希帆のことが大好き。手間のかかる子でもあるので、希帆の着替えを手伝ってあげるなどして毎日世話焼きをします。
この感じ、「さくら荘のペットな彼女」に出てくる真白ちゃんなんかも思い出させられます。
当然、そういう属性ならば「主人公以外にはあまり心を開かない」という、独占できそうな雰囲気が期待できる……はずなのですが。
しかし、ある時に立夏は見てしまいます。希帆を取り巻く「オンナたち」の姿を。
そこに彼女たちは、間違いなく「女」ではなく「オンナ」として希帆の傍にいる。「LIKE」ではなく「LOVE」というよりも「DESIRE」を抱いている立夏だからこそ、彼女たちの中にある下心をはっきり見抜くことができる。
その瞬間、脳が破壊された。
嫉妬どころじゃない感情に襲われた立夏がどうにかして希帆を自分のものにしようと奔走することになります。
このある種の「ド変態」と呼びたくなる立夏の、清々しいほどの暴走っぷりがとにかく楽しい。
希帆にとっての「好き」が、自分と同じタイプの「好き」になるように一気に距離を詰めようとする感じ。普通なら100%失敗しそう(というかトラウマを刻む可能性も)なのだけれど、そこにあえて踏み込むところが、もう目を離せなくなります。
そして迎える衝撃のラスト。この直後、一体どうなってしまうのか? 続きがすごく気になる作品でした。