(第七景)N団地前のマーケット
八軒棟続きの店は軒並みシャッターを下ろしている。夕暮れ時、あたりに人影はまったくない。自販機の灯りがブラインドを下ろした集会所らしき建物のガラス窓に映る。その背後のずっと向こうに、山の稜線が見える。敷地内の植樹は冬枯れて葉は一枚もない。ときおり強い風が吹く。店先の幟がはためく。店の屋根越しに見る団地の居住棟の側壁に、十八の棟番号が点灯している。
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