いろんな子どもがいるけれど、「あれって、いいのかな?」が気になり始める時期。主人公にもいろいろな同級生がいて、「あんな言い方していいのかな」「あいつ、そんなんでいいのか?」など、ちょっとモヤモヤしてしまう。そんな日々を送っていれば、アイツの意外な一面が見えてくることもあって。
これからますます多感になっていく小学校高学年。納得のいかない思いを自分でもうまく解析できず、もちろん言葉に取り出して説明することも難しく。成長した部分とそうでない部分は濃く、薄く。けれどこの年齢は、そんな濃淡が刻々と、オーロラのように入れ替わる時期。ひらひらと繊細に輝きながら、彼らはどんな大人になるのか。心が大きな成長を始めた季節を、瑞々しく切り取った短編。青春の助走、鮮度百パーセント。