第二話 死が出来事でなくなった一日
朝。
一体が、
地面の前で立ち止まる。
昨日、
仲間が動かなくなった場所だ。
痕跡はない。
匂いも、形も残っていない。
それでも、
足は遠回りを選ぶ。
日が進む。
別の個体が、
その場所の近くに石を置く。
別の個体がそれを崩し、
さらに別の個体が積み直す。
昼。
その場所を通るとき、
反応が分かれる。
立ち止まる個体。
避ける個体。
あえて踏み鳴らす個体。
同じ場所。
反応は一致しない。
夜。
身を寄せる場所は変わらない。
だが、
昼に避けられた場所には、
誰も近づかない。
似たような沈黙が、
彼らの知らない場所でも
生まれ始めていた。
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