少年は辟易していた。欺瞞に満ちた世界に。希死念慮を抱き、夜を徘徊する。街並みを見下ろせるマンションの上で、鬼と出会った。真紅のワンピースを着た女はカナシと名乗った。夜だけの話し相手。社会への不満を漏らす少年に、鬼は提案する。力で正すのは正義か。悪と認めた相手を叩きのめせば、是正されるのか。そこまで世界は単純ではない。