好きなら私に会いに来て

@k0905f0905

第1話

「ひいこら、始(はじまり)に会うのも

苦労するぜ」

 隆島飛鳥が恋人の始に会う前に

ブー垂れた。

 大食い選手権北関東大会は佳境を迎えていた。

山口始は優勝候補と目されていたが、

試合直前に食あたりに遭い、大食いすることが

困難な状況に陥っていた。

 飛鳥は始に会うためにわざわざ九州から上京していたが

ホテルも取れなかったう上に、台風にも遭遇して

踏んだり蹴ったりの目に遭っていた。

「やあ、飛鳥君。ご苦労

ご苦労。このわたくしめのために

遠路はるばるご苦労であったな」

始が飛鳥にねぎらいの言葉をかけた。

「テメエ、いっぺんぶち殺したろか。

一体、オレ様を何だと

思ってるんだ?電話でこんな遠くまで

呼び出しやがって」

「あれ? わたしの体のことを心配して

来てくれたんじゃないの」

「そっ、そりゃあ、そうだが」


飛鳥の

怒りはなかなか収まらなかった。


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