完結お疲れ様でした。
寂しくもありますが、”納得”が残った。そんな読後感です。
さて、作品についてレビューさせていただきます。
トップ芸能人でも有名スポーツ選手でもない、雑踏の中からランダムに選んだ”モブ”にだって、一人にひとりに悩み、苦しみ、人生があるんだよなぁ。
誰一人NPCなんかじゃない、リアルに生きている人間なんだなぁということを思い出させてくれる作品です。
チート能力に目覚めたヒーローが世界を救うような波瀾万丈な物語じゃありません。
夜を怖がる子供の姿を懐かしく思うようなノスタルジーを感じました。
作品の評価とは違いますが、この作品との出会いを少し語らせてください。
次に何を読もうかと作品を探しているとき、何を目安にするでしょうか。
やはり★が何百何千とついている「ハズレのない、面白いに違いない」作品を選ぶのではないでしょうか。
わかります。タイパ、大事ですよね。
私がこの作品と出会ったのは、たまたま新着順で表示したとき、先頭に出てきたからです。
★の数はゼロ。誰も星をつけていません。
が、そういう作品はむしろ多数派です。しかし、1話完結とか、連載でも数話目だったりするんですよね。
「やどかり」は第何章だったか、かなりの話数が進んでいて、「誰も★をつけていないのに、なんでこんなに続けられるのか、そのバイタリティは何なのか」という疑問というか興味が出発点でした。
作者様の他の作品(1話完結)を読んで、心に残るものを感じたので、やどかりを読み始めました。
それからは毎日21時の更新を楽しみにするファンが一人出来上がりました(笑)
ストーリーの山場に一喜一憂というより、同居人目線で”仲間”達の毎日の生活を眺めているような気持ちで読ませていただきました。
他人の評価だけが全てじゃなく、結局は自分に刺さるかどうかが大事なんですよね。
それは作者様の伝えたい気持ちの強さも大きかったんだろうなと思います。
あらためまして作者様、心に残る作品を届けてくださってありがとうございました。