バックボーンが謎に包まれているお嬢様が、戦場に揉まれていく話です。短い文をテンポよく積み重ねた壮絶な戦闘パートも見事ではありますが、それよりも注目すべきは合間合間の日常パートでしょう。過酷な状況下で、何時間も行軍に耐えたり、何時間も塹壕を掘り続けるパートがあります。このパートでの閉塞感は、短い文からでも十二分に感じることが出来ます。尺も15話と短い量のため、サクッと臨場感を味わいたい方にオススメです。
ファンタジーのような『公爵令嬢』と、WWⅠを彷彿とさせる過酷な塹壕戦。一見、どうやっても混ぜられないはずの設定が実に見事にマッチしていて、度肝を抜かれました。戦場のリアルな描写が、逆に金髪の令嬢・シャーロットの美しさや異質さをさらに際立たせています。この独特な世界観に、とにかく衝撃を受け、一瞬で引き込まれました!
令嬢だからこそ都合よく解決した戦いもあれば、悲しい結果に終わってしまった戦いもあり。戦争というものの悲惨さと令嬢の美しさが対比的で引き込まれ、一気に読み進めてしまいました。令嬢の正体やこれからヘスターとどう乗り越えていくのか、楽しみです!