第2話

彼が好き。


改めて思うのだ。


どこがどう、って言えばいいのか、言えないままでいいのか、どうか。


食卓で、彼のこと盗み見る。


ふたりしか居ないから、盗み見るも何も、ないんだけれど。


「どうかした?」


「ううん、なんでも・・・・・・」


言葉を濁す。


「ちょっと作りすぎちゃったねぇ」


改めて言ってみたら、


「まぁ、そんなこともありますよ」


穏やかな口調で、私を安心させてくれる。


ああ、そうだなぁ。


この安心感は、おおきいかもしれない。


それと。


このパスタ、すごく美味しい。


料理の腕がいいところも、私に、とてもおおきくて。


寄っ掛かってしまいたくなる。

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