選ばれし者にしか抜けないと言われる剣ヴェルサレスは、抜けないがゆえにどんどん武器屋での価値が下がり、下がり、下がり続け……最終的には棒レベルに!?
そんなヴェルサレスをあっけなく抜いてしまったのが、行商人の幼い少女、ヒルデだった……という始まりの本作。
飾らない文体ながら、ヴェルサレスの身持ちの固さとヒルデの天真爛漫さで話を引っ張っています。このレビューを書いている時点では、「これから一体何が起こるんだろう?」という期待が強いです。そしてヴェルサレスとヒルデはどこへ向かっていくのか?
スライム切るのを嫌がるヴェルサレスと、小気味いいツッコミをいれまくる幼いヒルデのキャラ性は必見。これだけで面白い。
話がどこへ転がるのか、見守りたい作品の一つです。