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目次
未知を知る双星
龍羽
宵星は悲嘆の情を知る
対象躯体の調整機への収容を確認しました。
識別子『熾天』
個体識別名・『宵星』
誤動作防止の為、試用中の現行プログラムを破棄します。
アンインストール中…
完了。
続いて新規運用プログラムをインストーリング。
インストール中…
1,080のファイルを読み込み開始。
……
679 / 1,080
793 / 1,080
1,079 / 1,080
終了。
再起動…
起動処理を実行中。
システムロード…
個体識別名を個体名へアップデート
万物干渉プログラム・晶術に固有コードを追加
換装された飛翔機関との感覚リンク
新規プログラム・感情をローディング
記臆データとのリンクを開始……
>> 継続して動作確認作業へ移行します。
対象個体は状況を報告してください。
「眼球保湿装置にエラーを報告」
>> 了解：確認しています。
>> 否：新システムの正常動作範囲です。
涙腺は記憶と感情に紐付き適切に水溶液を分泌しています。
「生命維持装置にエラーを報告」
>> 了解：確認します
感情と記憶に紐付いた不規則反応です。
「胸部痛覚反応が継続している。本当にエラーではないのか」
>> 是：不規則反応に起因する正常な痛覚です。収束には関連感情を鎮める必要があります。
「……声帯部の微細動も正常か」
>> 是：不規則反応に付随する余剰反応です。
「涙腺から溢れた溶液の処理はどうすれば良いのか」
>> 回答：分泌液・涙の処理方法を提示します。
「……この反応の名称を知らせ」
>> 該当を一覧表示
「新規エラーを報告。制御不能の危険信号を検知」
>> 否：感情と記憶に基づく正常な反応です
該当する類似例を提示します
「不適切な過剰動作の鎮静処理はどのように？」
>> いくつか方法を例示します。
>> 他に異常はありませんか？
「……否、無い———『私』は総て認識した」
>> 認識を確認：
個体名『ミカエル』
感情プログラムのロードシークエンスを終了します。
かなしい
そして願おう
「御身の為、必ずや期待に応えよう」
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