不思議で優しいスチームパンクミステリーです。
古物を扱う店・蒸機屋の看板娘、久結姫(ひさき)。
飾らない性格で、梅酒が大好きな少女だが、彼女は「吸血鬼」という訳ありがある。
そんな久結姫を拾った蒸機屋の店主・久遠もまた素性がよく分からない謎めいた人物だ。
だからなのか、普通じゃない店に持ち込まれるのは一風変わった依頼ばかり。
けれどその依頼には誰かの日常や歴史、そして置き去りにされた「想い」が眠っていて――。
まるで梅酒のようにまろやかで優しいミステリーです。
世界観はスチームパンクですが、難しい用語はほとんどなく、あったとしてもキチンと説明が入るため、スラスラと読めます。
物語の視点も久結姫に固定されており、彼女とともに物語を追えるのも魅力の一つ。
日常にありそうな不思議と誠実な解決を描くミステリーが好きならオススメです!