年下だと思って舐めていた少女が、長身イケメン王子様系女子になって迎えに来た！

長谷川ひぐま

「美里お姉ちゃん、大好き！　付き合って！！」

中二の春。

突然の告白を受けた。

が、私は本気にしなかった。

なぜなら告白してきたのは――近所の小学5年生。しかも、同性からの告白だったからだ。

本気で受け止めろ、という方が無理な話だろう。

なので私は適当にあしらうことにした。

「はいはい、大きくなったらね～」

もちろん本気ではない。そのうち忘れるだろうと思っていたのだ。

ところが数年後――

　　　　　〇

「そろそろ例の件、本気で考えてほしいんだけど」

壁ドン顎クイ状態。

高校一年となった少女――ユーリは、長身イケメン王子様系に成長していた。

「で、どうなの？　私と付き合ってくれる？」

「そ、そんなの……できるわけないわ」

言葉とは裏腹に、私の心臓はドキドキしていた。

それでも私は、断りの言葉を述べる。

「あなたは、私にとって妹的存在。ましてや女同士で付き合うなんて……で、できるわけがないわ」

「ふーん、あっそう」

あ、あきらめてくれた！？

「美里お姉ちゃんの言いたいことはわかった。けど……私、あきらめるつもりないから。これから、必ず惚れさせてみせるから覚悟しておいて」

どうしよう、神様……事態が悪化してしまいました。

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