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  • 分遣隊がファレリイ周辺の略奪を終えて戻って来たとカミルスに報告がありましたが、カミルスは略奪を許していなかったのではないでしょうか?

    作者からの返信

    田鶴さま、コメントありがとうございます。
    丁寧なご指摘、嬉しいです。

    ご指摘の内容にかんしては、当時のローマ軍の戦術が関係しています。

    四周を市壁に守られていた都市国家が打って出てこない、かつ、攻城兵器(破城槌など)が発明されていない時代において、攻め手が籠城した都市を落とすのには多大な労力と犠牲を伴いました。

    そこで、攻め手側の指揮官が敵を都市から引きずり出す手段として用いられた手段が、籠城している都市の郊外に分遣隊を繰り出して、郊外にある農地に実る作物を略奪してくることでした。

    敵が農地の破壊を看過できず、市門を開けて打って出てくれば、攻め手は即座に戦列を組んで対決する。

    敵が打って出てこなければ、農地の作物を自軍に持ち込み、攻め手は長期の都市攻めに耐えられるようになる。

    つまり、どちらに転んでも攻め手側には都合が良い戦術なのです。

    本エピソードにおいて、カミルスが分遣隊をファレリイ国周辺に送り出して略奪を命じたのも、ローマ軍の指揮官が採る一般的な戦術のひとつであり、分遣隊が略奪しようとした品物はファレリイ国の郊外で実っている作物だった、ということです。

    この点にかんしては、文中の意味が曖昧になっている私の責任ですので、今後改善に努めたいと思います。

    また、カミルスが略奪を禁じているのに、分遣隊には略奪を命じているのは矛盾しているのではないか、というご指摘ですが……。

    カミルスは大軍を率いる指揮官ですから、敵に勝利するために採れる戦術を実行するのは、ある意味では当然なのです。言い方は悪いですが、無能な指揮官に率いられた軍が壊滅したとあっては、指揮官とそれに率いられた兵士たちでなく、祖国ローマさえ滅んでしまう可能性がありますので。

    そういった事情から、分遣隊への略奪命令は「勝つための手段」と割り切って、カミルスは命じています。

    一方で、彼が略奪を禁じているのは「都市を攻め落とした後」のことです。

    籠城している側の都市では老若男女問わず、あらゆる年齢層の人々が避難してきます。そのような都市が攻め手により陥落させられれば、勝利に気を大きくした兵卒らが敗者側の住民に乱暴狼藉を働く……。

    カミルス以外の指揮官に率いられたローマ軍は、勝者となった途端、敗者側の都市にそのような蛮行を行うのが常でした。

    ですが、カミルスは落とした都市の住民への乱暴狼藉を嫌っていたので、彼が率いる兵士らにも略奪を厳禁としたのです。その訳については、第3話で詳細に述べられています。

    これで納得していただけたでしょうか。

    長文での返答、申し訳ありません。
    繰り返しになりますが、ご指摘してくださり、本当にありがとうございました。

  • 「短編集まれ~」の企画主です。

    私は歴史を見るうえで一つ心掛けていることがあります。
    それは絶対に現代の価値観で歴史を見ないこと。現代という色眼鏡で歴史を見ても全く違う色になるのは当たり前ですからね。
    その上で、カミルスは本当に優しい人ですよね。
    古代でこの価値観を持ちそうなのは戦場にも出ない貴族の優しいお姫様ぐらいなのに。


    面白そうな作品を見て回っていました。
    よろしければ私の作品も読んで頂けると幸いです。
    お目汚し失礼しました。

    作者からの返信

    ネオローレさま、コメントありがとうございます。
    ええ、そうです。価値観は時代によって変化していきます。
    今なら「常識」とされる価値観も、一昔前なら「非常識」とされることが往々にしてあるものです。
    そして「当時の常識」に対して、己が大切にしている「当時の非常識」を押し通し、その結果、おおいに苦悩するカミルスは立派な人格者だと、著者である私も思っています。

    当作品を読みにきてくださり、本当にありがとうございます。
    また、この作品を最後まで読んでくださると、なお嬉しくなります。

    ネオローレさまの作品には、後程お伺いしますね。

  • いつもと異なる硬派な雰囲気ですね!
    楽しませていただきます。
    続きも頑張ってください。

    作者からの返信

    Ashさま、コメントありがとうございます。
    はい、そうですね。これまで投稿してきた他のカクヨムコン11応募作品と比べれば、はるかに硬派といいますか、シリアスで重たい内容の物語となっています。

    ですが最後まで読んで損はしない、というか、色々と考えさせられる作品に仕上げたつもりですので、どうか最後までお付き合いくださると幸いです。

  • 難しいですよね。
    戦時における略奪は現代の価値観からすると間違いなく悪ですが、当時のローマ共和国軍は有産市民による市民兵で装備とかも自腹ですから、略奪は自腹で払った戦費の徴収の意味もあったと思います。
    もちろん、そうした背景を踏まえても自らの正義を通そうとした姿勢は立派なのでしょう。

    作者からの返信

    英 悠樹さま、コメントありがとうございます。
    随分とお詳しいのですね。はい、実はそうなんです。

    作中の時代におけるローマ共和国軍の兵士は、自費で武具を調達する必要がありました。同時代の古代ギリシアにおける市民皆兵制を参考にして、共和政ローマの軍制は確立されていましたので(所説あり)。

    また、「武具の購入やメンテナンスなどにかかる経費が、兵士たちには相当な負担になっていたのでは?」と史料から推測する学者もいます。

    ですので、いざ戦闘で勝利を収めると兵卒たちが指揮官の指示も聞かず、占領した都市で好き放題に略奪……といったことは、悲しいことではありますがローマの史書を紐解くとこれでもか、と記されています。認めたくはありませんが、これも歴史の一部として受け入れるほかありません。

    しかし、そのような状況のなかにあっても、たとえ自分が憎まれようとも己の信念を貫き通そうとした指揮官が、歴史上には存在していたのです。

    この作品が英 悠樹さまの好みに合うかは分かりませんが、どうか当作品の主人公であるカミルスの生き様を、功績を、最後までお読みいただければ幸いです。