ユノ

@AIMASATO

　2020年代、生成AIは便利な道具として社会に受け入れられた。

　文章を書き、設計を助け、考える負担を減らす存在。

　家庭でも職場でも、人々はその進歩を疑わなかった。

　技術は人を楽にする。

　それは、誰もが信じていた正しさだった。

　2030年代、AIは自ら判断し、実行するようになる。

　仕事を受け、処理し、報告する。

　人は画面を見て承認するだけになった。

　2040年代、人形ロボットが現れた。

　工場、建設現場、介護施設。

　人の形をした機械は、驚くほど自然に仕事を引き継いでいった。

　歓声はあった。

　だがその裏で、仕事の意味は静かに変質していった。

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