悪役を目指す主人公という定番設定ながら、「ざまぁされる前提で動く」という逆転の発想が面白い導入です。ティラントの内心と外面のギャップがコメディとしてよく機能しており、読んでいてクスッとさせられます。家族とのやり取りから垣間見える人の良さが、暴君設定とのズレをより際立たせています。ヘルセンとの関係も今後の展開の鍵になりそうで、期待感があります。悪役ムーブをしながらも破綻していく過程が楽しみな作品です。