本作はとてもたくましいお嬢様が主人公です!
文章は一人称型で、お嬢様口調で進んでいきます。
私はその点を最も気に入っており、まさにグラシアの視点を追体験することができます。
そして痛快なのが彼女の着眼点やワードセンスで、軽いコメディとファンタジーな世界観をより深く味わえる構造になっていたと思います。
また一つ一つの動作と言動にしっかり意味があり、深く読み込んでみると、より味わい深い作品だと思いました!!
やはりお嬢様ということもあって、一挙手一投足に細心の注意を払っているのでしょうね。そのことがひしひしと伝わってきます。
……ちょっとこの主人公、面白すぎやしませんか!?
衝撃のラストはぜひ、その目でお確かめください!本当に面白かったです!!
短編と言っていいくらいの、これはどういうジャンルと言えば良いのでしょうか。魔女裁判にかけられた主人公グラシアの、手記のような形式で綴られた物語です。
改行が少なかったり、段落の頭の一字下げがなかったり、読みやすいとは言い難いのですが、改行の少なさがなんというか、昔の文豪の物語の雰囲気を醸し出しており(昔の小説はとにかく改行が少なかった)、短編であることを考えれば、これは一つの演出としてありのような気がしました。
これが、web小説式の見やすい改行で書かれていたら、この独特の「昔風」の雰囲気は出ていなかったかも知れません。
オチがあっさりしていますが、主人公グラシアのしたたかさは十分に味わえました。