策士なロディスさんが、読者をドキドキさせる作品です。寂しいバラ園と、色とりどりのデイジー祭りが始まるルミディア王国。そんな印象的な開幕から物語は始まり、魔力探知(仮)には鋭いのに、恋の気配にはとことん疎いエイラ。そんな彼女に、ロディスがあれやこれ。この主人公、わかってます。「友情に隠れた――好きって本音って――ありがちだな」そんな鍵の言葉から、明かされる想い。デイジーの花言葉のように、そっと隠された恋が咲く瞬間を、ぜひ静かに触れてみて下さい。
とても可愛らしく、読んでいて思わず胸がときめくお話でした。デイジー祭りという設定も素敵で、花の色や意味が物語にやさしく寄り添っているところが印象的です。エイラの健気さや少し不器用なところが愛おしく、ロディスのさりげない優しさにも心が温かくなります。二人の距離が少しずつ近づいていく空気がとても可憐で、読みながら何度も頬がゆるんでしまいました。読後には、デイジーの花のようなやさしい余韻が残る物語です。キュンキュンしたい方にオススメします♪
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(128文字)
読者としては、もどかしいやら切ないやらーーでも当人達にとっては、その人の言葉やしぐさに、あれこれ考えたり、一喜一憂してしまう。余裕がありそうで実は全然そうじゃなくて、さりげなさを装ってしまったり、ありがちです。最後のシーンの可愛らしさがたまりません。
ひとつずつが優しいのに、力強さを感じます。それがこの作品です
魔術師たちの塔で繰り広げられる、年に一度の祭りの風景。誰もが浮き足立つ中で、自分の気持ちに気づかないふりをするエイラと、彼女の全てを見透かしているようなロディスの距離感が絶妙です。「好き」と言わないからこそ伝わってくる、独占欲と優しさ。ラストシーンで明かされる、花束に隠された「秘密」に、思わず声が出てしまうほどときめきました!