「えっちを検出するチャンネルが旅館のテレビにある」という発想自体はシンプルだが、笑いに至るまでの段取りが丁寧で、それが効いている。プリペイドカード売り切れの外し方、カードオタク西川のSSRカードが無言で流用される場面、告白に失敗した田中が涙で戻ってくるタイミング伏線と回収がきちんと機能している。
そして肝心のオチ「ヒメハブの極めて珍しい交尾シーン」。
「えっちだ」「えろい」と絶叫した後にこれが来るので、先生の涙、山田への告白失敗で泣く田中のオーバーラップ、「俺のカード……」という西川の最後の一言がすべて綺麗にはまる。バカバカしいのに構造はしっかりしている。
AI生成を利用していることは概要に明記されており正直だが、読んでいる分には特に気にならない。アイデアとネタの組み立ては作者の仕事で、それが面白さの核になっている。
あまり深く考えずに笑いたいとき、短時間でサッと読みたいときにぴったりの一集。