タイトルと中身が非常によく一致しており、読み進めても迷わず世界観を理解できる作品です。
「免罪符」という犯罪を補助する仕組みが存在する世界で、裏社会の理不尽な行動に対し、主人公は身近な大切な人を守るために立ち上がります。
主人公は複雑な過去を抱えており、その気があれば相手を殺す、という選択も出来る立場にありますが、それでも彼女が選ぶのは、相手を殺すことではありません。
自分を殺しに来た相手であっても「殺さない」。
感情ではなく、極めて冷静で合理的な判断として行動している点が、この主人公を非常にクールで、カッコイイ女主人公としてすんなり受け入れられます。
「やられたらやり返す」という単純な反撃では、負の連鎖は止まらない。
本作はその現実を踏まえたうえで、もっと別の戦い方があるのではないかという問いを、主人公の行動を通して示しているように感じました。
冷静沈着で理性的、そしてカッコいい女主人公が、悪との本当の向き合い方を体現している作品です。
まだ20話ほどしか拝読できていませんが、これから先身近な問題からより大きな社会悪とどう立ち向かうのか、目が離せない物語だと思います。