ヌーバ

海の青

青く広い海の水を、飲むことはできない。遠くから見れば美しいのに、近くに寄るとあちこちにゴミが流れ着いている。それでも海に焦がれずにはいられない。海の中で育つように作られているとでもいうのだろうか。時に未来さえかなぐり捨てて、海へと飛び込もうとする。自分が汚した海は、もう元に戻ることはないのに。


海から離れて、海辺を歩くことを覚えたら、水に浸かることはできても、もう2度と、海に潜ることはできない。

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