風変わりなアパレル店の秘め事

霧島霧生

第1話 バイト探し

「何か良いバイトないかな~。」

彼の名前は、九条凪くじょうなぎ。今年の春に、晴れて大学1年生になったばかりの若者だ。バイトは、大学生活における楽しみの1つであり、最近はひたすら求人情報をググる毎日だ。

「凪。まだバイト決まらないの~?私たちは、もう決まったよ~。」

「えー。置いてかないでよ。」

「凪って、どんなバイトしたいんだっけ?」

「えっと……。特に、これがやりたいとかはないかな。」

「そっか。いずれ見つかるよ。バイト探し頑張って~。」


九条は、大学の友達と別れ、一人暮らしをしている学生マンションへと帰宅した。

「みんなは、バイト見つかっていいな~。」

なんで、俺だけ決まらないんだろう……。

九条は、とりあえず課題を片付けることにした。

約2時間後……。

「終わった~。」

九条は、身体を猫のように伸ばした。

「うじうじ言っててもどうにもならないし、気長にバイト探すか。」

そう言うと、九条はパソコンで、いつも通り求人情報を探し始めた。

約30分後、ようやく気になる求人を1つ見つけた。

「このバイト、面白そうだな。なになに……。お店の名前は、Phantom Cords(ファントム・コーズ)。応募条件は、霊感があること……?!」


〈Phantom Cords アルバイト求人情報〉

■応募条件

・霊感がある者

アルバイト未経験も大歓迎!学生も活躍中!

掛け持ち・副業もOK

■給与

時給:1050円 *1280円(22:00~翌3:30)

■勤務時間

・営業時間 10:00~20:30 22:30~翌3:00

・勤務時間  9:30~21:00 22:00~翌3:30

 シフト制

■問い合わせ先

店長 入間いりま

何か不明点などありましたら、お気軽に問い合わせください。


「アパレルには珍しい、深夜勤務もある……。何か訳ありのお店なのかな……。でも、なんか楽しそう!」

九条には霊感があり、幸いなことに応募条件はクリアできていた。不安よりも好奇心が勝った九条は、この求人に応募することを決めた。




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