2025年12月17日 ②

家に帰ると、うちの猫の“ぬこ”が入り口にいた。

名前を決めるまで“ぬこ様”と呼んでいたらそれが定着してそのまま名前になったのだ。


こいつはいつもこうして、わたしの帰りを待ってくれている。

それでいながら、わたしが家に入ると、スッとどこかに行ってしまう。


だが今日は違った。

わたしが帰った途端、今まで見せたことのないような形相で四肢を伸ばし、尻尾を膨らませて威嚇した。


どうしたことかと思ったが、どうやらに対しての威嚇のようだ。


わたしは少しに対して不安を抱いた。


でもを手放すという選択肢は、何故かなかった。

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