第2話 リテラシー(読解力)
電子書籍と紙の本の違いはあるのだろうか?アマゾンのKindleLimitedで本を読むことも多い。ただすべての書籍があるわけでもなく、新刊本とかは図書館本が多い。電子書籍で多いのは光文社古典新訳でかつて読んだ名作をもう一度と言うのがある。
KindleLimitedは20冊まで一度に読める。今は満杯状態だ。それは電車の中で読むから。読書は情報だというのがあり(これはこれを書くまで?)、電子書籍も便利だと思う。
ただ紙の本が圧倒的に多いわけだし、図書館で借りられのは書籍が多い。そして驚くことがあるのは鈍器本の多さで実際にそれはネットではわからないものだ。そういうときに電子書籍の便利さを感じる(持ち運びの便利さ)が、ただ電子書籍はその分厚さがわかないので今どのへん読んでいるのかわからないという。
『源氏物語』は無料で読める青空文庫の与謝野晶子訳がある。最初はそれで読んで違和感はなかった(それは『源氏物語』という短い物語の集まりだからか)。そして書籍でいろいろ読んだのだが与謝野晶子訳が劣るということはないように思える。無論、他の翻訳でも楽しめるのだが。電子書籍だから、悪いというのはないように思える。
先日、小島信夫『別れる理由』を読んでいたときは持ち出しができなく家の中で読むのが多かったような。それで深く読めたのか?
アウトプットのしやすさは書籍本のほうがしやすいというのはあるようだ。それは、うろ覚えだったり、それに近い言葉だったりを見つけやすい。
電子書籍は言葉が正しくなければ検索でもヒットしない。また頁のこのへんがいいとかの検索がしにくいというのはある。正確性が求められるのだけど、感性的なものはうろ覚えやぼんやりしたものがあるのかもしれない。そうした余白を読むというのが電子書籍にはない。
ネットで文脈や余白を読めない人が多いのも、その弊害かもしれない。コミュニケーションは、こうした「余白」を読み取る部分に支えられている。そう考えると、絶対的な読書への信頼は、紙の本に向かいやすい。それは、他者のような存在として感じるからかもしれない。一方で、情報として読むだけなら、手元に置かなくてもよいのだ。
※内田樹『街場の文体論』「電子書籍と少女漫画リテラシー」を読んで。
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