蠱毒たる私に、孤独なる死を
憑弥山イタク
蠱毒たる私に、孤独なる死を
人を呪わば穴二つ
さすれば私は穴だらけ
穴から零れる血も蜜も
損得生じぬ無味無臭
苛み続けた生首共も
命を乞う事赦されず
穴から零れし笑みを見る
私を苛み続けた故に
私の手腕に殺められ
殺めた私を逆恨み
聴こえぬ呪いを私へ投げる
呪いに
宛ら蠱毒を垣間見て
愛をば忘れた此の身体
孤独な侭に死を望む
至りし地獄は如何なるか
吊るした縄に、背を向ける
蠱毒たる私に、孤独なる死を 憑弥山イタク @Itaku_Tsukimiyama
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます