淑やかな美幼女から冷徹な独裁者へ豹変したシャルロッテと、彼女の無茶振りに翻弄されるメイド・エマの物語だ。毒殺や財政改革、武術による裏社会制圧など、5歳児とは思えぬ知略と武力が光る。現代の科学知識や教育法を中世風世界に持ち込み、傀儡の幼帝を慈しみながら腐敗した国を再建する。シュールなギャップと、エマの「私はメイドなのに」という悲鳴が織りなす独特のテンポが魅力だ。シュールなコメディを好む人。知略で世直しする爽快感を求める読者におすすめできる。
ある日突然様子のおかしくなった5歳のお嬢様。5歳児らしからぬ頭脳と帝王学にて大人を組伏し政治を操っていく…そんなお嬢様に使えるのが、主人公のメイド。「私はメイドです…」そう言っているのに、お嬢様はメイドを巻き込み次々と国を乗っ取っていく。お嬢様の中身は一体何者なのか。恐ろしくも、悪を捌く幼女に高揚を隠せない!あらゆる視点から冷徹で真っ直ぐで強い幼女がダークに描かれる、ちょっぴりゾクッとできる異世界ファンタジー!
序盤の軽やかな日常・主従関係の描写から一転、一瞬で物語のスケールが劇的に変わる衝撃が印象的な作品でした。主人公のエマが「メイド」として仕える立場から、いつの間にか帝国の中枢に巻き込まれていく展開は、読んでいて先の読めないワクワク感があります。お嬢様の自由奔放でぶっ飛んだ発想が物語を引っ張っていく力は強く、思わずページをめくる手が止まりません。