ゆっくり読んでいたら埒が明かん、と一念発起しまして、今回のこの作品は二日間で読み上げました。まとめて読んだからか、前の版を以前に読んだ時とはだいぶん印象が変わったところもあり、改めて本作の面白さをつかむことが出来たように思います。とりわけ「石とエンジェル」を読んだ後だと、いろいろとつながるものが感じられて、金乃さんの作品世界に一本筋が見えてきたような印象も。今回入れた修正はどのあたりでしょうか? ほとんど前と変わりないというのであれば、前回私がいかに読み飛ばしていたかと言う話になると思いますが w
第64話への応援コメント
ゆっくり読んでいたら埒が明かん、と一念発起しまして、今回のこの作品は二日間で読み上げました。まとめて読んだからか、前の版を以前に読んだ時とはだいぶん印象が変わったところもあり、改めて本作の面白さをつかむことが出来たように思います。とりわけ「石とエンジェル」を読んだ後だと、いろいろとつながるものが感じられて、金乃さんの作品世界に一本筋が見えてきたような印象も。今回入れた修正はどのあたりでしょうか? ほとんど前と変わりないというのであれば、前回私がいかに読み飛ばしていたかと言う話になると思いますが w
ああっと、先に恒例の報告を入れておきます。
第3話 救急鞘のサイレンがゆっくり近づいた。
救急「車」の
第15話 帰宅してから、フユが女郎寺に電話を掛け、尋ねる旨を伝えた。
「訪ねる」旨
第34話 「今日、帰るのは止めるわ」
多分「明日」かと
第44話 真惟は、知世の顔を見るまで不安だった。
「友世」の
第45話 安世や奈美世だけでなく、知世も額を寄せ、
「友世」も
第59話 友世に好きな人がいると初めて知ったのか、桜花が娘に向けた目を瞬かせた。
「桜乃」が
第61話 「多顔は、知世さんのお母さんじゃないのよ」
「友世」さんの
他、主にしのぶ姫編のパートについて言えば、千年前の人間の会話にやたら現代的な語彙が紛れ込んでいたり、龍斗と会話するようになったしのぶ姫が唐突に未来文明にも明るくなっていたり、龍斗自身の言葉が不自然にシルバー世代的な視点や話題に偏っていたり、などなど、ちょっとどうだろうと思えるようなところもなきにしもあらずでしたが w、些末な点を除けば、龍斗の夢の記憶もまるごと呑みこむ形での、真惟の一人称青春アドベンチャーものとして、またホラー風味のサスペンスとしてもわかりやすく、一直線にぐいぐいと引っ張っていく骨太の小説として読めました。
瞠目したのは第四十話ですね。一話一話コメントできていたら、ここで長文の感想を書きこんでいたと思いますが 笑、これはもう、「石とエンジェル」と同じレベルのマジックリアリズム描写と呼べるんではと。まあ、民話的な滑稽奇譚をエロティックに味付けしたものとも言えるんですけれど、場面が物語の根本テーマにも関わる部分だけに、こういう幻想文学的な処理をさりげなく挟み込んでくるお手際には脱帽です。
エンタメミステリー小説として見るなら、あまりにも人間関係がややこしすぎて、ここまでの人数が本当に必要なのか、というような意見も出そうですが、私自身は逆に本作をエンタメ寄りの幻想伝奇サスペンスとして読みましたので、この複雑さはむしろ、因習に染まった閉鎖地域の集団的な共犯関係を物語るのに必要な要素だと思いました。……とはいえ、尋常ではない数のおっさんの群れは、小説的と言うよりは映像コンテンツ向けではあるでしょうね。今日び、ここまで微妙なテーマのドラマは、ちょっと普通の枠では制作できないでしょうが……。
今日のポリコレ的には色々と微妙ではあるものの、こういう感じで「性」を正面から取り上げた小説は、他ではなかなかお目にかかれません。その一事だけで、本作はカクヨム本格長編群の中の快作足り得ると思います。ほか、「世の中が揺らめくと、人が瞬いて見えるのです。美しくも醜くも、正しくも偽りにも」のような、ちょっとした会話の端々ではっとするような言葉が光っているのにも唸らされました。
前の時とだいぶん感想が食い違っているかもしれませんが(あるいは同じことを繰り返しているかもしれませんが)ご容赦くださいますよう。大まかな答えはだいたい覚えていたにもかかわらず、終盤でこれだけの大仕掛けを瞬く間に畳んでいく過程は読み応え満点でした。楽しませていただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
コメント並びに丁寧な感想、ありがとうございます。
相変わらずの誤字の多さに赤面しています。
戸籍が厳格な現代社会にあって、子供の入れ替わりと兄妹の間の微妙な恋愛感情をどのように織り込むか……ミステリーとしては検討を重ねました。
元々は〝鬼婆伝説〟から発想を得たものですが、従前から、人間が神や魔物の食料として飼われていると知ったら、どんな絶望を味わうだろうと考えていました。観点は違うものの『進撃の巨人』が発表された時には、やられた! と思いました。
性に関していえば、性が商品化された現代、少子化が問題になっている皮肉もテーマになるものと考えています。
今作で女住職に群がる檀家たちはそうした存在です。
悪いと分かっていても〝伝統文化〟と開き直って継続しようとするところも日本社会の悪癖です。住職たちはそれに気づかない。
作品のそれぞれに現代社会の病(私が勝手にぁんじているものですが)を盛り込んでいるのですが、盛り込み過ぎて焦点がぼやけてしまっている、といつもいつも反省しています。反省しながら、書きはじめると、ついつい、あれもこれも盛り込んでしまうのです。
私の病気です。(*´ω`)
こんな私の作品ですが、これからも御贔屓に、よろしくお願いします。<m(__)m>