私の役割?
いつもの朝
家のチャイムが鳴る
ピーンポーン
「まおー花梨ちゃんと颯太くんきたよ」
「わかったー
いってきます」
ガチャ
「おはよ!まお!」
「おはよ」
「2人とも、おはよ」
このふたりが私の幼なじみ。
「まお!昨日ね!私のママがね…」
「えーそうなの!?」
この可愛い子が向かいに住んでる花梨
「寝みぃ、花梨うるさい」
「こら、うるさいなんて言っちゃダメだよ?」
このザ高身長イケメンが隣の家の颯馬
はたから見たらカップルに見えるこのふたりが
私の幼なじみだ
私は高橋真緒どこにでもいるような普通の人
全てが平均くらいの人間だ
「「「キャーーーーーーー」」」
「颯馬様来たァ!」
「かっこいいー」
「こっち向いてぇー」
「……だる」
「キャーーーーー」
颯馬、今日もファンクラブに囲まれてるね
「た、滝沢さん!これ、受け取ってください!」
「ありがとう、見とくね」
朝からラブレターはやばいでしょ…
この通り両サイドがやばい…
「…なんであの女颯馬様の横にいるのよ」
「しかも花梨様と颯馬様の間よ?」
「それな、最強カップルの間に入るなんて」
あーまた言われてるなぁ〜
『幼なじみじゃなかったら絶対に仲良くならないような人』
『幼なじみの特権を使ってる』
周りにはそう思われている
私はそうまのことが好きだ
でも、この恋は叶わない
ただの当て馬枠、引き立て役だから…
颯馬は花梨と結ばれるべき
そんな人だから
「ヒッ……行こ」
「う、うん」
あれ、どっか行った?
まぁ、いっか
「まお、置いてくぞ?」
「あ、まって!」
「ん」
少しでも、このふたりと一緒にいたい
許されるのならまだ、颯馬のことを好きでいたい
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