第1話を読んで、主人公・険人のキャラクターにすぐに好感が持てた。
新作VRゲームの発売日なのに、「宿題や家の手伝いを先に済ませないと集中できない」と言って母親に声をかけてから準備を進める。この誠実さが一発でキャラクターへの愛着を生んでいる。
スキル選択の場面も面白い。武器や魔法といった戦闘寄りのスキルを選ばず、「率先して戦闘する気もないから」と荷物を沢山持てる〈マジックバッグ〉を選ぶ実用主義の判断が、このキャラクターの地に足ついた思考を感じさせる。
「貴方のスキルは様々な惑星で役に立つのか?」という謳い文句の通り、無人島から複数の惑星へと広がる壮大な設定への期待感が高まる第1話だった。