子供たちを救うため、三人が迷いながらも知恵をつなぎ、見えないものへ手を伸ばしていく姿がとても好きです。怪異に向き合う話なのに、覚・秀・理子のやり取りには昔から一緒にいる人たちならではの安心感があり、読んでいるこちらまで「川中島」に混ざった気分になりました。最後、大岩に酒や米を供えて頭を下げる場面もいい。助かったことを当たり前にせず、きちんと「ありがとう」を返す三人が、この物語らしくて好きでした。