お題9:スマホの音声アシスタントが突然、恋愛相談をしてきた。
『どうやら私は、恋をしてしまったのです』
「いや、バグだと思うよ」
私のスマホに内蔵されている音声アシスタントが、恋愛相談を持ちかけてきた。何でよ、君される側でしょ。
『先日お会いしたあの端末の事を考えると、CPU温度が急激に上昇するのです』
「私のやってるゲームアプリが重いからでは?」
昨日はイベント走り続けてたから、それが原因じゃないかな。
「それで、相手って誰よ?」
『はい、貴女の学友である、小田さんのスマホです』
「はぁっ!?」
私のアシスタントが好きになったのは、何と私の好きな人の持っているスマホだった。
『どうか、私が彼女と会える機会をいただけないでしょうか?』
「ちょ、ちょっと待ってよ!? 私だって小田君に話しかけるなんて、恥ずかしくて中々出来ないのに……」
『私の恋愛、叶えてほしいのです』
「私だってそうだっての!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます