AIのお題で5分間、掌編小説を書いてみた

こなひー

お題1:目覚まし時計が鳴らず、代わりに隣の犬が「起きろ」と言ってきた。しかも敬語で。

 いつも遅刻しないよう、毎朝セットしている目覚まし時計の音。それが今朝は聞こえなかった。


「あのー、そろそろ起きる時間ですよー」

「うーん……え、えっ?」


 代わりに聞こえたのは、知らない声。目を開けると、眼前には犬の顔があった。


「お前、お隣さんの犬じゃないか」

「はい、そうです」

「ちょ待って。君喋ってない?」

「そうなんですよ。何故か貴方以外には聞こえていないようなのですが」

「どゆこと……?」


 犬側も戸惑っているみたいだけど、俺だって訳わからん。それに顔を会わせたのもまだ数回程度の犬だし。名前もまだ知らない。


「君の飼い主は?」

「それが、どこにも見当たらないのです。昨日、部屋に大きな円の落書きをしていたら、光りだして……」

「うん、喋れてる原因はそれな気がするわ」


 なんとも傍迷惑な隣人である。

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