泣ける。とにかく疲れた時の処方箋になる一作。いや、もう駄目でも良いじゃんと肯定してくれる幽霊。こんな霊なら出てきてくれても良い。ホラーというジャンルの垣根を超えて、自己啓発本というか、この短編連作なら何十本という単位で読み合い。疲れた現代社会に、1万字以下で癒される関西弁の幽霊がココにいます!!
幽霊の話なのですが、全く怖くはありません。いえ、もしかしたら、少しだけは怖いのかもしれませんが。ネタバレはしたくないので、本文をぜひ、「1話だけ」まずは、お読みくださいませ。こちらの作品を拝読して、とても深く優しい夜中を過ごせました。ありがとうございます。
前回の作品の完成度が高いことから、新作が出たと知りすぐ飛んできちゃいました。関西弁の幽霊がどこか愛おしくて、くすっと笑えるのに、気付けば胸の奥をそっと掴まれてしまいました。重たいテーマを押し付けず、優しく寄り添う語り口が印象的。読み終えたあと、少し前向きになれる物語です。