時空乃香菜梅
つばき
【第十話】時空乃扉
【時空間】
「さあ我が妹よ。邪魔者は消えたわ。セイ二ア、一緒に彼女を殺し、迷宮に封印しましょう。」セイ二アは言った。
「はい、お姉様。さあ参りましょう。おほほ…。」
その戦いは終りが来るのだろうか。未来と過去に…。
香奈梅は仲間と浩雪君とともに兄を救うことができるのであろうか。
姉と連絡を通じ合うことができるのであろうか。
運命の闘いが迫っていた…。
願い主により過去に飛ばされた香菜梅。
中学の世界で出会った同級生の浩之達と未来に帰還するため時空で願い主家と戦う香菜梅たち。
一方、兄友也は妹を助けるため、過去の時空に車ごとタイムワープするが願い主に時空間に閉じ込められる。あきらめきれない友也は青龍の力に目覚める。
青龍の力で願い主家に立ち向かうため願い主、巫女と戦う。
一方、香菜梅は大学時代の時空にタイムワープする。
そこでであった仲間たちと時空の扉を見つけるためホテルに向かうことを決行する。果たして香菜梅は友也を助けることができるのか運命の幕が今開ける。
願い主は別空間の支配を考えていた。
【時空乃空】
未来から過去に飛ばされた香菜梅は、幼馴染の浩之達と力を合わせ、願い主と戦いを繰り広げながらいくつもの時空を超えた。
一方、香菜梅の義理の兄、友也は妹の声が空から聞こえたことに気付き、時空乃空を見つける。時空乃糸を見つけることができた友也は、衣装をまとい、車に乗り、タイムワープするが、そこで謎の巫女と遭遇し、襲撃を受け、過去に閉じこまれるが神の力を解き放ち、巫女に立ち向かう。
一方、香菜梅は別の時空間で友也を救うため願い主と戦闘に挑む。
「みんな来たわね。これからお兄ちゃんを別の空間から救い出し、願い主をうつ。そのためにみんなの力を貸してほしい。お願い」
「了解。時空の扉を開く方法がある。三保。明日、時空乃光の探索をしてくれないかな。お前の光の透視術でできるよね。頼めるか?」
「うん。任せて。亜由美ちゃん。」
「おう。それと香菜梅は扉が開いたら君のピアノで扉をこじ開けてくれ。扉が開いたら俺は時空扉に入る。香菜梅は扉が完全に空いたら香菜梅も扉の中に入れ、おそらくその先は俺と香菜梅で行く。浩之とその先で連絡が取れるかもしれない。
だが道中は何があるかわからない。奴らがいる可能性もあるからな。」
「わかった。じゃあまた明日」三保とあゆみはうなずいた。
翌朝、いよいよ時空乃扉を開く時が来た。私達は、あるホテルに着いた。
「ここね。」
「ああ。三保、光の術を頼む。」
「わかった。古の光よ。汝のあるべき場所を開き給え、ラートンスノーホワイト!」
バン
三保が放った光はホテルの客室すべてを包み込んだ。
「見えたわ。十六階の12号室よ。そこに扉らしきものの気配がするわ」
「十二号室だな。けど人がいる可能性もある。まず部屋に親友しないといけない。なんかいい方法があれば。」
「ひとつだけあるわ。メイドになればいい。」
「なるほど。けどホテルのチーフに開けてもらわないと入れない。それにいちいち面接してたら扉が消えるぞ。」
「そこは私に任せて。全部なんとかするから私についてきて。」
「うん。」
亜由美と三保は香菜梅と共に社員のエレベーターに乗った。
そして十六階に着いた。
私達は十六階の12号室の前に着いた。
「ここから感じる。強い光の気配。」
三保はつぶやいた。だが部屋は閉まっている。香菜梅が来るのを待とう。
一方、香菜梅はチーフに話をしに行っていた。
「あの私、未来からきた桜綾香菜梅です。私はいずれあなた達のもとに来るかもしれない。いまあの部屋には謎の扉がお客様しています。おそらくモニターではアウトになっているかもしれない。あと部屋も使われていないかもしれない。」チーフはモニターを確認すると。12号室はアウト状態だった。
お客さんがいる気配もなかった。
「あなたの言う通り確かにお客様はいないわね。でも仮に扉のお客様がいたとしても私達は部屋を点検しないといけない。洗いもあなたはどうするの?」チーフは香菜梅に尋ねた。
「その時は私が清掃します。たとえきれいな状態の部屋でも。」チーフは笑って言った。
「わかりました。力をお貸ししましょう。ただしもう一人メイドを入れます。よろしいですね。」
「はい。」
チーフは香菜梅の前にメイドを連れてきた。それは戸井さんっていうメイドだった。
「はじめまして。戸井和水です。」チーフは言った。
「戸井さんにベットメイクしてもらいます。私はのちに部屋の点検をします。気をつけて。もし会えたら未来で会いましょう。」チーフは香菜梅に手を差し伸べた。
「はい。また未来で。」チーフは頷いた。
香菜梅はチーフとメイドを連れ、十六階の12号室の前に来た。
「みんな。遅くなってごめん。」
「いいよ。」じゃあ行こう香菜ちゃん。」
「うん。」
「香菜梅さん。このものはあなたの仲間ですか?」
「はい。」
「いい人ね。」
チーフは微笑んでいった。
チーフはカギをあけた。
扉を開けると誰もいなく、あるのは光の扉だけ。
チーフ、メイドは驚いた。
「人がいない。あの扉がお客様なのね。あなたの言う通りだったわ。あとはお願いね。」
「はい。」
チーフは部屋を去った。
「亜由美ちゃん、三保ちゃん。扉をお願い。」三保は呪文を唱えた。
「いにしえの光よ。汝に答え光を解き放ちたまえ。閃光光烈風光!」
ピカー
三保が放った光は扉を包み込んだ。その瞬間、黒い扉は光の扉に変化した。次の瞬間、扉が開いた。
「開いた。香菜梅、三保、こい。」
「うん。行こう三保ちゃん。」
三保は頷き、香菜梅の手を取った、
私と三保は亜由美と共に扉の中に入った。
その光景を目撃した、メイドの戸井さんは扉の方を向いて叫んだ。
「香菜ちゃん。どこ行くの?一緒にご飯食べに行こうや。」その声を聴いた香菜梅は扉の中で彼女に言った。
「ありがとう。戸井さん。でも私この世界の人じゃないから行かないといけない。もしまた未来で私にあったら一緒に行こうね。じゃあ私行くね、未来に。また会おうね。」
戸井さんは笑って微笑んだ。
扉は閉じ、香菜梅たちは過去のホテルの部屋から消えた。
私達は、扉の中にある時空間を歩き続けた。
「糸がたくさんある。この赤い糸は、時空の扉につながっている。さっきの扉は入口だ。この時空間には扉は数々存在する。」
「じゃあ友也お兄ちゃんがいる時空の扉はどれなの?周り見ると扉がたくさんあってわからない。」香菜梅は亜由美に尋ねた。
「奥の扉だ。だがほかの扉が開き、攻撃を受ける可能性がある。気をつけろよ。」
「うん。」
私達は赤い糸をたどり、空間の奥に進んだ。
その時、次々に時空の扉が開き、願い主のピンク光が扉から解き放たれ、私達は吹き飛ばされた。
「危ない。時空ソード!」
亜由美は時空剣で抑えた。だが時空剣の力は扉の力に押された。
「くっ三保、香菜梅。俺の手をつかめ!」
「うん。」
三保と香菜梅は亜由美の手をつかんだ。
「よし。行くぞ!時空空間防衛ソード!」
亜由美は時空剣の防衛術を使い、三保と私を願い主の力から救った。
「大丈夫か。三保、香菜梅!」
「うん。ありがとう。」
亜由美は頷いたその時、香菜梅が消えた。
香菜梅は叫んだ。
「きゃー」
「香菜梅。誰がどこにやった。姿を出せ。時の化け物!」
「それは私のことかしら。」
現れたのは願い主家、二女の姫セイニアだ。
「セイニア。香菜梅をどこにやった。」
「お願い。私達の友達を返して。」
亜由美と三保はセイニアに尋ねた。
「残念だけどこの場所に戻って来ることはない。私が別の時空に落としたから。あなたたちにはあの子を助けることはできない。」
「くっ」
追い詰められた二人の前に少女が現れた。
「そんなことない。妹は助かるわ。」
「貴様誰だ。」
セイニアは扇子と剣を向け尋ねた。
「私は桜綾紗綾。香菜梅の姉よ。友君の波長をたどり、妹を助けるため未来から来たのよ。あなたは私達三人にやられここで死になさい。」願い主は笑って紗代を見つめた。
「あなたたち行くわよ。あきらめるのはまだ早いわ。」
「はい。」
果たして香菜梅は助かるのか。紗代たちはセイニアを倒し、友也を助けることができるのか運命の戦いが始まる。
続く。
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