ラクの旅
古都綾音
プロローグ
プロローグ
「ラクーナ!」
よばれて私は振り返った
私の名はラクーナ=ナグ
人参色の 赤毛を 肩でゆらして
少し可愛いつもり
まわりからは ラクってよばれてる
今みたいに呼ぶのは
大抵!
「宿題忘れ!廊下にたっとれ!」
先生方だ
「あちゃー」
また やんなかったの? ラク?
バケツに はった水を流しにすてていると レイチェルがいう
「だってくだらないんだもん!」
「なによー余裕ね今度の ルーンの授業クリアできそうなの?」
「まぁね!」
私はルーンが得意
でも 宿題はやらない子
頭角を あらわしはじめたのは 10歳のころ
だけど うちの先生あまくない!
わすれると 必ず廊下行き
しかしさ!
たぶん 次の授業であてられるよ?
レイチェルが 心配そう
次は ミズ マーベルの 魔法陣の 作成の授業
そう 私が1番 苦手なヤツ
そして 召喚でしょ?
できるの?
ルーンで 得点かせがないと 進級やばくない?
「ふーん」
魔導書の ルーンを ペンで とんとん
「水精でもよんどこうか?」
むりなんである
この前は 水竜よびだして 大騒ぎ
「あんたね 学校すっ飛ばす気?」
「ねー!」
べべである
なによ!
私が 肩をそびやかした
「なんかね次の魔法陣の授業自習だって」
鼻の頭の赤いべべ
なんでも 初等科で 火竜呼んだ子がいて教室丸焦げだってさ
「あらら!ラクみたいなのいるのね」
「ふーん!初等科でドラゴン!」
私が ルーンの 教科書を抱いた
「狙った召喚もできない誰かさんみたいね!」
もう!
私 ぷんぷん!
いいんである!
ルーンは90点は いけるから!
なんかね!初等科の その子ルーン100点だったって!
なんだって!
生意気!
俄然 火がついた 私なんである
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます