　本書籍の名前にもある国富論を作ったアダム・スミス氏、彼は国富論の中でこう述べた。

「市場経済において、各個人が自己の利益を追求すれば、結果として社会全体において適切な資源配分が達成される」

　これがかの有名な「神の見えざる手」だ。

　簡単にしてみると「国家が商品の価格を統制したりしなくても、勝手に国民が調整して物の価値は決まりますよ」ということだ(少々違うかもしれないが少なくとも私はこう解釈している)ではNearthにおいてもこれは通用するのか？結論からいうと、しないと考えてよい。

　先ほども述べた通り、金は実質無から生み出される資源と考えてよいだろう。となると、第二章で述べた流れで市場独占が起こり、スポナー等の貴重品価格は増大する。こうなると"プレイヤー"が価格調整するのではなく"資本家"が価格調整する状態になってしまう。

　ではどのようにしてこれを回避するのか、その究極の答えともいえる私の考えがこれである。

『国家鯖以上の大規模運営ショップ設置による価格の完全統制』

　この仕組みが採用された場合、経済の流れは「金→プレイヤー→運営ショップorその価格以下で販売するプレイヤー」という経済の流れとなる。となると運営ショップでの価格以上に価値が上がることはまず無くなる。これは資本家による市場独占を防止する最善の策と言えるだろう。

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