何度も繰り返す運命の中で、それでも届かない想い。
その構造だけでも惹かれるのに、この物語はそこに“今をどう生きるか”という問いを重ねてくるのがとても印象的でした。
「俺は全部覚えているんだ。苦しみも、悲しみも、怒りも…」
この一言に、レンが歩んできた時間の重さが凝縮されていて、胸に刺さります。
けれど同時に、ユズの「自分で決めたい」という言葉が、その想いをただ受け取ることを拒む。
ここが、とても切ない!
さらに印象的だったのが、妊婦の女性とのやり取りです。
「言葉じゃ伝わらない」「心で伝える」という対比が、レンの在り方を静かに揺らしていく場面として、とても美しく感じました。
そして語られ始める、王子とオーロラの物語。
「心はいつもあなたのお傍におります」という言葉には、時代も立場も越えて続く想いの純度が滲んでいて、これがどう現在に繋がっていくのか、とても気になります。
何度繰り返しても結ばれない二人。
それでも今回は違うのかもしれない――そんな予感と不安が同時に残る導入でした。
この二人が、“運命”ではなく“選択”として結ばれる日が来るのか。
続きを楽しみに追わせていただきます。