「記憶」が財産でもあり、資源でもあるディストピア社会。
主人公となる二人の女性は、禁止されている同性愛の罰によって記憶を奪われてしまいます。
記憶の一部を奪われ、中層に配置されたヒバリ。
記憶の全てを奪われ、覚えることさえも制限された最下層のツグミ。
無くなったはずの記憶の断片が、二人を再び巡り合わせます。
記憶が欠けてしまった二人が貧しい生活の中でも織り成す小さな幸せ。
生活の温かさに心が震えました。
そして、物語のフィナーレに辿り着いた時、題名の意味が、この物語の主題が、美しく一本の線へと収束していきます。是非ご覧になってください。